本会は、がんの治療のために免疫細胞療法を受けた患者とその家族が、免疫細胞療法の健全な発展を目的として結成いたしました。

免疫細胞療法は、本邦において治療開始から17年の時が流れ、現在では多くの患者さんが治療を受けています。累計では4万人以上の患者さんで約45万回以上の治療が行われていると推計されています。

平成27年度には再生医療に関わる新たな法律が施行され、従来以上に安心して治療を受けられる環境が整備されました。また免疫細胞療法に相応しい臨床研究の在り方などもアカデミアや厚生労働省を中心に提言され、今後益々研究が加速されていくものと思われます。

がんに対する免疫療法は、最近出現したイムノチェックポイント阻害剤(免疫治療薬)によって、患者さん自身の免疫により癌が攻撃されるという事が立証され、がん治療における“免疫応答機構”の重要性を社会・医療界に再認識させてくれる良い機会となりました。この機を捉え、国のがん対策基本計画の中に「免疫療法の研究や普及促進を図る」ことを重点項目として明記してもらうことが重要であると考えます。
 また、免疫療法の中核をなすであろう「免疫細胞療法」に関しても、国の支援の下で、臨床研究費の付与、民間保険対象としての治療、更には公的保険対象としての治療へと昇華していかなければなりません。そのためには、実際に免疫細胞療法を受けた患者及び患者家族が声を上げ、国の医療政策に反映させる取り組みが重要です。併せて、免疫細胞療法に対する正しい知識を発信することによって、関係者の治療に関する理解を深めることも必須であると考えます。

 

本会は、これらの活動を積極的に推進してまいる所存でございますので、皆様のご協力とご支援賜りますよう、お願い申し上げます。

平成28年11月吉日
免疫の力でがんを治す患者の会
会長 坂口 力