免疫の力でがんを治す患者の会|がん免疫細胞療法(免疫療法)の健全な発展を目指します

手記・高村 僚(患者本人)

患者会に入ったきっかけ、そして患者さんに伝えたいこと

この患者会に入会したきっかけは、会の目的でもある「免疫細胞療法の保険適用」に賛同したからです。保険適用が実現すれば、副作用が少なく有効な治療を、数多くの患者さんが受けられるようになると思ったからです。

私の経験を踏まえ、いま、免疫細胞療法を受けようか迷っている患者さんに、お伝えしたいことがあります。

1. まず、科学的に正しい方法で治療を行っている医療機関を選択してください。単独のクリニックではなく複数クリニックを持っているところの方が安心です。

2. 免疫細胞療法を実施している医療機関にも、信頼のおけるところと、そうでないところ、様々な医療機関が存在します。「絶対に治ります、毎月○○円かかります」と言う医療機関や、きちんとした説明がなされない医療機関に絶対命を預けないことです。(これがいわゆるインチキクリニック、悪徳クリニックです)。

3. 免疫細胞療法を提供している医療機関では、単一ではなく複数種類の治療を用意されている場合があります。その中から自分にあった治療法を選択する必要があるわけですが、その際、患者さんの納得する検査や説明をする医療機関を選択してほしいです(例えば自分の腫瘍組織に合った治療法を示してくれたり、治療前と治療後の血液検査で、どのくらい免疫状態が改善されたかをきちんと示してくれるなど)。

4. 自分が治療に使える予算を決めておいてください。例えば初回は樹状細胞療法で250万円まで、それ以降は年間100万円までなど・・・

5. 抗がん剤治療と同じように、免疫細胞療法も効く人と効かない人がいます。選択するときは上記の項目に注意して個人の責任で行ってください。

6. 主治医に気兼ねなく自分の意見を言うようにしてください。そのために自分でも医学知識を勉強したり、主治医の経歴や研究成果を知っておくことは大事です。主治医の説明をきちんと認めて“褒めて”あげることも重要ですね。

なお、国立がんセンター中央主導のがん治療は、欧米と全く逆行していると思います。免疫は全ての病気に関係しており、それを否定する国立がんセンター中央病院をはじめとする日本のがん治療が許せないと私は思っています。いわゆる三大治療、標準治療にとらわれすぎているように思います。また、国立がんセンター中央主導のがん治療は、標準治療が終了後、機械的に緩和医療を勧める流れになっていると思います。これは良くない。「がん難民創出プロジェクト」と言ってよいのではと思います。

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