免疫の力でがんを治す患者の会|がん免疫細胞療法(免疫療法)の健全な発展を目指します

手記・S.O (患者本人)

患者手記トップに戻る

<プロフィール>
年齢:54歳
職業:会社員(医療関係)
癌腫と経過:
胃がんの手術後、再発予防のために免疫細胞療法を実施。10年経過した現在も再発なく通常の生活を送る。

2008年2月のことでした。軽い腹痛とタール状の便が見られたことをきっかけに医療機関を受診したところ、胃がんと診断されました。とうとう自分もがんになったか・・・と、意外と冷静にがんという病を受け入れたことを覚えています。それまでの生活を振り返ると、多少のお酒はたしなみましたが、朝は5時に起き、健康的な生活をしていたと思います。

主治医からは胃の全摘を提案されましたが実際の手術では、胃の2/3を切除する手術を行いました。手術の結果は進行胃癌(スキルスタイプ リンパ節転移あり ステージⅢa)でした。術後は、手術前から20kgほど体重が減少しましたが、その後体重は増加、術前のレベルまで戻りましたが、食事には苦労しました。

その後、再発予防のために免疫療法(免疫細胞療法)を受けることにしました。免疫細胞療法は元々知っていましたが、大学病院の先生など周囲の医者からも薦められ、受診する決心を固めました。

免疫細胞療法は、抗がん剤と併用する形で治療を受けました。治療後は3~4時間後に若干の発熱が見られましたが、一過性のもので直ぐに無くなりました。実感としては、体がポカポカした状態が続く感覚がありました。結果、手術から9年10か月経った今でも、再発なく元気で過ごしています。手術後から年に一回実施している胃のCT画像は、特に変化はありません。マーカーは、CEAについては6~15の間を行ったり来たりです。CA19-9は正常範囲内。免疫療法の効果判定の指標として使用しているDHEA-sについては、手術後(2008年7月)851まで低下しましたが、その後回復し1,500~2,000の間を推移。2017年11月は2,325でした。現在(2018年1月)は、食事も問題なく摂れ、生活に不便はありません。お酒の量に気を付けてはいますが、普通の生活が送れていると思います。

サプリメントにお金をかけたり、偏った「がん食事療法」に執心するなら、免疫細胞療法を受けた方が良いと思います。進行がんだけでなく、再発予防であってもなるべく早い時期に免疫細胞療法を始めるのが良いと考えています。化学療法と免疫細胞療法の併用で、副作用は殆ど感じませんでした。
また、私の様に標準治療にプラスアルファの治療を検討する場合は、効果ばかりを謳う医師ではなく、実際に話してみて、自分と向き合ってくれる信頼できる医師を見つけることが肝心だと考えています。
これからも自分の身体と相談しながら適切な治療を続け、健康で安定した老後を迎えたいと思っています。

2018年1月