2017年9月23日(土)14時より、TKP御茶ノ水カンファレンスセンターにて、「免疫の力でがんを治す患者の会」市民セミナーを開催致しました。
当日は約60名の方にお集まりいただき、まず、坂口力会長(元厚生労働大臣)と実際に免疫細胞療法を提供している秋山七千男先生(水海道西部病院副院長)のお二人による講演をお聞きいただきました。
その後は、免疫細胞療法に関心を持っている方々が医療関係者・治療経験者に気軽に相談できる“茶話会”を実施。複数の医療機関から医師・看護師をお招きし、治療経験者やセミナーの参加者と一緒にお茶を飲みながらゆっくり意見交換しました。
<セミナーの内容>
■ 講演1 坂口力会長(元厚生労働大臣)
『がん難民はなぜ生まれるか』
元厚生労働大臣として医療行政を切り盛りした経験や、自身が大腸がんと闘ってきた体験、更には医師としての知識を踏まえ、現在のがん治療の問題点を語りました。最後には、「国は総力を挙げて、標準治療と免疫細胞療法の併用など、患者の希望に沿った治療が出来るように努力しなければならない」、との力強い言葉で講演を締めくくりました。
■講演2 秋山七千男先生(水海道西部病院副院長)
『エビデンスがないといわれている免疫療法でわかってきたこと』
医師として実際に免疫細胞療法を提供している秋山七千男先生をお招きし、ご講演いただきました。新聞記事等で免疫療法に対する誤解が生まれている現状について紹介され、また、治療の効果を示す論文なども解説していただきました。現役で免疫細胞療法を提供している医師の立場から、治療を取り巻く現状や、その効果などについて語っていただきました。
講演終了後、参加者と医療関係者による
“茶話会”を開催しました!
免疫細胞療法を提供する複数の医療機関から医師・看護師をお呼びし、治療経験者の方やセミナー参加者と共にお茶を飲みながらざっくばらんに意見交換を行いました。
医師・看護師の解説に真剣に聞き入る姿や、坂口会長や治療経験者に自らの悩みや不安をじっくりと相談する姿があちこちに見られました。最初は少し堅かった雰囲気も、徐々に和み、終了時間を過ぎても名残惜しそうに語り合っていらっしゃいました。
左)坂口会長を囲んでざっくばらんに話し合う参加者の皆様
(※お顔は判別できないようにしてあります)
右)参加者の話を真剣に聞く秋山先生
■■ 参加者の皆様からいただいた声(アンケート結果より) ■■
(講演)
・わかり易かった。雰囲気が良かった。
・免疫の力は重要だと思う。現在のつらい治療は改善されるべきだ。
・国は総力をあげた患者が治療の選択肢を拡げ、併用治療ができるようにという言葉に同感する。
患者はそうしたいのに断る医師がいることが困る。
・選択するかは別として、現実を知ったうえで治療するのは大切だと思う。
・新しい情報を知って、エビデンス信仰が崩れた。
(茶話会)
・先生方が回っていただき、直接話ができて良かった。
・色んな方とお話しできた、聞けたので良かった。
・自由な感じ、気軽に参加でき良かった。